しっぽの振りの左右で犬のきもちがわかるらしい。
photo by halfrain on Flickr
前にもちょっと紹介した科学系のニュース速報サイトサイエンスデイリーにまた面白い記事があったので軽く紹介です。
右にふりふり:ハッピー、左にふりふり:アンハッピー
イタリアのトレント大学のGiorgio Vallortigaraさんの研究によると、犬は飼い主さんをみた時などハッピーな時は脳の左半球が活性化し、しっぽを右側にふりふりするが、反対に攻撃的な犬にあった時などストレスがある時は脳の右半球が活性化し、しっぽは左側にふりふりするのだそうです。
ここまでは、彼らの前の研究でわかっていたことですが、今回、しっぽふりふりをみた犬がどういう反応をするのか調べたところ、ちゃんと意味を受け取っているということが判明したそうです。
つまり、しっぽふりふりを見た他の犬も、右にふりふりした犬にあうとフレンドリーに対応し、左にふりふりしている犬には攻撃的になり心拍計も上がるのだそうです。
しっぽをふっていればとりあえずハッピーと思っていましたが、ちょっと違う見たいですね。
で、どっちが右?
右にふりふりするといったときに、ここでいう右というのは、犬にとっての右側だと思います。なので対面して見ている場合、自分の左側にふりふりしていることになると思います。
飼い主に話しかけられて、嬉しそうな犬。やっぱり向かって左側、犬の右側により大きく振れていますね。
窓の外に向かって吠えている犬。最初の方は角度が良くないのでわかりにくいですが、2:40辺りから見ると左側にしっぽを振っているのがよくわかります。
あと、木村拓哉似の脳科学者である私からみて、一般の方にちょっとややこしいと思われるのは、脳の左が活性化していてるときに、しっぽが右に振れて、左右逆転していることです。これは、脳の中では体の右側で受け取った感覚情報が、左側へ送られて処理されているのに関係あると思います。知らないとちょっと頭にクエッションマークが付いてしまいますね。
これって、一歩推し進めると体の右側をさすって脳の左側を活性化してやるとハッピーになりやすく、逆に左側をさすると怒りやすいかもしれません。猫や人間にも似たような現象があるかもしれませんね。
今回、waggingという単語が勉强になりました。tail waggingでしっぽふりふりです。
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