メガネのスクラッチをDIYで修理。
メガネの傷がひどくなってきたので、修理に出さないといけないが、その前に自分で何とか出来ないかとおもって調べてみたら、かなりひどい傷が付いてしまったメガネを研磨剤で磨いて直しちゃったというビデオを見つけた。
前に、消しゴムでディスプレイのスクラッチ傷があっさり治った件という記事を書いたけど、意外にあっさりスクラッチが消えたので眼鏡もいまはほとんどプラスティック製だし、行けるかなという気がしてきた。
ここで使われているWeimanのMetal Polishには細かい粒子がはいっていて、それをマイクロファイバー製の布で円を描くようにやさしく研磨する感じ。2分研磨しては綿棒でアルコールを広げて、メガネについてくる布で拭き取ることを繰り返して、良くなるまで一つのレンズに30分くらいやったらしい。傷が浅ければもっと早いとも。ビデオに付いたコメントをみると、割りと似たようなことをした人はいるみたいで、ポジティブな反応が多いので、おんなじ研磨剤が手に入れば本当にできそう。
コーティングのあるレンズにはおすすめできないらしいが、okwave.jpの質問でネガネやさんに聞いてみた人によると、
修復はコ-ティングを一旦全部剥がさないと再コ-ティング出来ないので費用が買った方が安く 今までやったことは無い
ということで、再コーティングして直すことはいずれにせよ出来ないらしい。まあどうせレンズごと交換するしか最終的にはちゃんと治らないのなら、ダメ元でやってみようかなとおもった。ジフとかのクレンザーだと傷がつくだけらしいので、粒子の細かいものを選ばないといけないが、なかなか見当たらない。
ここで使われているのはWeimanというアメリカの家庭用のクリーニング用品をうっているメーカーのMetal Polishというもの。
見た目はこんな感じ。$4.83と安い。480円。
また、YoutubeのコメントにはTURTLE WAX® CHROME POLISH & RUST REMOVERを併用したという人もいた。これも$3.99と安い。400円。
どちらの製品も日本ではおそらく入手困難なのがネック。Amazonをみると同じ製品が一応みつかったが、輸入なせいかぼったくり価格。
ebay.comから個人輸入もできるようだけど、送料が商品より高いという状況。
こっちはベースとかギターなどの楽器を磨く用らしい。研磨剤がはいっている。メガネに使っていいかは不明。しかし、前述のMetal polishも基本的にはステンレスのキッチン周り用だったりするが、プレキシガラスにも使えると書いているのが違うのかも。
要はプラスチックについた傷をなくすのだから、DVDのクリーニングキットでもよいらしいが、探してみると指紋とか食べ物の付着した汚れをきれいにする湿式タイプものばかりで、研磨剤がはいっているタイプというのはあまり売っていない。
ようやく見つけた安くて研磨剤入のタイプがこれ。945円。
サンワダイレクト DVD/CDディスク修復セットというのもあった。2液ついてきて、「DVD/CDディスク修復剤は、傷のついてしまった部分を研磨」するらしい。マイクロファイバークロスもついてきて、こっちのほうが良いかも。1,111円。
ふーむ、どれにするか。。
歯磨き粉という手もあるかもしれない。
歯磨き粉で成功!
結局、色々と調べた割には、「歯磨き粉でいいんじゃないか」という気がしてきたので、ダメ元で試してみました。
家にあった歯磨き粉を指で確認して、これが粒子の大きさが感じられないくらいに滑らかだったので、これを使いました。
まあ、たぶんどの歯磨き粉でも粒子が細かければいいんだと思いますが、心配ならばAmazonで上に張ったエルメックスの同じのを買ってみると安心かもしれません。
傷があるのは主に外側の表面(つまり目と反対側)だろうと当たりをつけて、主に外側を磨きました。メガネについて来るメガネ拭きで歯磨き粉を塗り広げて円状に研磨2-3分してから水で洗いなおしたら、メガネ表面の目に見える細かい傷ははっきり言って増えた気がします。。。
しかし、水を拭きとってかけてみると見え方自体はかなり曇りがとれた気がしました。しばらく外してからかけなおした瞬間はちょっと曇っている感じがしますが、2分以内くらいで曇りが感じられなくなります。で、これを数回繰り返したところはっきりと感じられるくらいに見え方が改善しました。
結構こするのが大変なので、水をつかったりと色々と試したのでどのこすり方が一番いいのかはよくわかりませんが、水でちょっと溶かして指でなぞっていくと、ちょっと乾いてきた時に抵抗が上がってきてなかなか効いている感じがしましたので、指でなぞるのが一番かもしれません(想像)。
まあ、これは私の場合の個人的な体験ですので、メガネの傷の状態や、個人の感じ方で効果は違うかもしれませんし、細かい傷自体は上に書いたように増えたと思います。
ただ、普段の生活で付く傷はきっと大きな溝で、見え方に影響し易いが、それを研磨剤で削ぎ落とすことで見え方が改善したのではないかとおもいます。
研磨剤によって、細かい傷が沢山付いてしまいましたが、ある程度細かい溝になると見え方に影響しにくいのではないかと想像しています。
いづれにしろ、懸案だったメガネの曇りがかなり改善され、とても満足しています。合計で10分くらいしか研磨してないので、あと10分くらいやったら完璧というか、気持ち的には新品のメガネと変わらないくらいの見え方になりそうに感じています。
という訳で、ダメ元でみなさんもやってみてはいかがでしょうか?
なぜ見え方が改善するのか?
細かい傷を増やしているのになんで見え方が改善するのかを考察してみる。
まず、人間の目は動いているものに敏感だが、止まっているものには鈍感である。
「固視微動とは何ですか?」というNTT技術ジャーナルの記事には、
視覚の情報処理回路は時間的に変化する信号を敏感に検出する反面,眼球内にある血管の影などの定常的な入力信号にはすぐに感度を失うわけです.
とある。
つまり、メガネのフレームが良ければ、レンズの傷というのは右を向いても左を向いても常に同じ所に見える訳で、時間が経つに連れて目が傷に慣れていき、見えなくなってしまい、曇りが取れるということだろうか。なので上に書いたようにかけなおしたときは多少曇っている感じがする。
それと同時に、この「固視微動」という微妙に眼球が動き続ける運動によって、デジカメのセンサーシフト撮影のような効果が得られて、傷を見ているセンサーもセンサーが動いた時に傷と傷の隙間などから意味のある時間的に変化する信号を脳に伝えているので、全体的に解像度が落ちないように感じるのではないか。
そして、「固視微動」の動きは小さいので、それではカバーできないくらい傷が大きいと、解像度が落ちて、傷のあたりはぼんやりして見えるだろう。
目が傷に慣れるよりも速くメガネがズレてしまうと曇りが見えてしまうと思われるので、麻生財務大臣も愛用している銀座の富士メガネで作ったこの古いメガネのフレームがかなり安定していて、ズレにくいのも曇りが見えなくなるのに相当貢献していると思う。富士メガネはほんとに最高。
実際、新しく作ったメガネはフレームが合っていないようで、ずれて下がってくるので、微妙にレンズの屈折率の違うところを通ってきた光がやってくるので、脳のほうが常にそれに合わせなくては行けないので、傷がないのに疲れやすくて、ズレにくいスペアの古いほうが快適に感じられる。
実際、作ったところと違うメガネさんに持って行って、ツルと鼻パッドを調整してもらったらズレにくくなり、目の疲れが軽減しました。
家に精密ドライバーがあれば、自分でメガネのフレームの緩みを直せますが、鼻パッドの方がおかしくなっている場合はメガネ屋さんに行ったほうがいいでしょう。
なんか自分で鼻パッドを直せるキットもあるようで、これならこまめに調整できて便利そう。
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