OpenCV3を64bitのPython3.4で使う。
先日にも記事にしたようにとうとうOpenCVのバージョン3が正式リリースになりました。Pythonのライブラリも最近かなりPython3への移行が進んでいますが、OpenCVは最後の砦という感じでしたが、OpenCV3がPython3をサポートということで私の場合はこれで移行する条件がほぼ完了という状況になったように思えます。
というわけで32ビットのPython2.7をしばらくメインで使用しつつ、64ビットのPython3を併用したいのですが、そんな時にはWinPythonが便利です。
WinPythonはPython(x,y)を作った人がやっているディストリビューションで、Python(x,y)のようにメジャーなライブラリがついてくるので新しいPCにPythonをインストールするようなときにとても重宝します。
Python(x,y)との違いは64ビット版もサポートしていること、レジストリを使用しないポータブル版であるということです。ポータブルなので例えばUSBハードディスクにいれて持ち歩いたりできますし、システム用のPythonと併用するのに向いているわけです。
今回は64ビットがほしいですし、Python27と併用したいということでまさにピッタリです。
WinPythonのインストール
3.4.3.3のインストーラーをSorceforgeからダウンロードします。64ビット版と32ビット版があるので注意。
インストーラーを起動し、適当に回答する場所を指定します。ポータブルなのでどこでもいいでしょう。私はC:\WinPython-64bit-3.4.3.3にしました。
WinPythonのPythonインタプリタを使う
この状況ではパスも通ってないので普通はPython27がつかわれます。好みのIDEやEditorからWinPythonのPythonを使う場合はちゃんとPythonインタプリタを指定してやらなければいけませんので、設定を変更する必要があります。
Geanyの場合、Set Build CommandsからExucute commandsの2つ目に
"C:\WinPython-64bit-3.4.3.3\python-3.4.3.amd64\python.exe" "%f"
のように書きます。%fは編集中のファイル名になる変数です。あとは適当にこのコマンドにWinPython64などの名前をつけてメニューから呼び出せるようにします。
手っ取り早いのは同梱されているIDEであるSpyderをそのままつかうことでWinPythonのPythonインタプリタで開発をはじめられませす。
WinPythonにないパッケージ・ライブラリのインストール
WinPython Control Panel.exeというのが同梱されていますが、これをつかうと手っ取り早いです。OpenCV3.0のPythonバインディングは例によってGohlkeさん謹製のインストーラーを使います。
OpenCVのwhlファイルをダウンロードしておいて、WinPython Control Panelを起動、Add packagesからwhlファイルを指定、Install packagesでインストールという流れです。
この他にもWinPython Command Prompt.exeを起動して、この環境でパスが通っているpipをつかってインストールするという方法もあります。私はこっちのほうが好きです。
これでSpyderを立ち上げて、右下IPythonのコンソールで
import cv2
print (cv2.__version__)
として'3.0.0'が表示されたら成功です。
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