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2015年9月 9日 (水)

Bluetoothワイアレススピーカー海外メーカー聴き比べ個人的レビュー2015

前書き

Bose Wave music system アメリカ仕様を日本で使ってみた。という記事にもある通り、CDプレーヤーの名機Bose Wave music systemを長年愛用していたんですが、最近引っ越しの最中に壊してしまいました。今だとCDはリッピングしたあとはお蔵入りなので、CDプレーヤー買いなおすよりケータイやPC、タブレットで使いまわせるようなBluetoothワイアレススピーカーが欲しいところ。自分のケータイを接続して試聴させてもらえるお店を探しては、Bose、Sony、JBL、B&W、Sonos、TDK、フィリップス、B&Oといろいろと聴き比べています。日本に住んでませんので、ソニーとTDK以外の日本のメーカーは試せてません。オーディオテクニカとかパイオニアとか聴いてみたいのですが。

試聴にあたって各有名レビューサイトも参考にしましたが、下に書いたようにオーディオ機器のレビューサイトには色々と問題があり、結局自分で聴き比べないと結論が出ません。なので出来るだけユーザー視点の個人的なレビューにも価値があるかもしれないと思い記事にしました。

私自身はピアノ弾きますし、シンセ・DTMで作曲(noteflightでブラウザ上でちょちょいと作曲してみる。左手のための小曲 No.1)もしますし、ミキシング・マスタリングの勉強もちょっとしたことがあります。

価格.comのBluetoothスピーカーのランキングでいま一位になっているのはBose SoundLink Mini IIです。Boseは個人的にも信頼しているブランドなので、これを評価の基準としてレビューします。レビューにつけた値段はアマゾンで執筆時に調べた価格で、スターはコスパ重視で次に音質という基準で5スターが最高です。その他細かい使い勝手、BTの接続の安定性とかは店頭ではわかりませんので考慮してません。結論に飛ぶ場合はこちら

試聴サンプルはできるだけ広いジャンルをカバーしつつも、同じ曲で公平に比較する方針で、まずはサラ・ヴォーンの名盤Crazy And Mixed Up

からI Didn't Know What Time It Wasを中心に使い、それが良かったらばブラームスのピアノトリオ(op.8)、エゴ・ラッピンのGo action、ノラ・ジョーンズのThe Fallから数曲を使いました。

メインの曲のユーチューブも貼っておきます。

レビュー

Bose SoundLink Mini II 26,000円

Bose SoundLink III 37,800円

まずはレビューの比較対象としてのベースにしたいサウンドリンクから。

どちらもそれなりのお値段なので、鳴り方が自分にしっくりこないと手が出ませんね・・。

mini IIにくらべてIIIのほうがお値段分、やっぱり余裕のある音で、ちっちゃい割にそれなりにやるなぁという印象は受けましたが、どちらも厳しく言うとBose的なサウンドの悪いところが目立つ感じです。Boseは余裕のある低音・豊かな中音に特徴がありますが、これはちょっと低音が目立ちすぎでトレブルのほうが控えめ過ぎで、バランスが極端にBose的になっていると感じました。まあ、音量で高音は結構印象が変わるんで、お店でわりとがんばって音量上げて聴いたんですが、音量上げていくほどIIIの方がIIよりいいパフォーマンスになる印象。どちらもBose Wave music systemからすると多少値段分は落ちますが、ボーカルはとても映える音作りで、全体的には人気があるのも納得な製品です。普段室内で聞く音量ならIIで十分でしょう。屋外も考えるならIIIの方がいいかな。

mini IIの値段でIIIの音なら買おうかなと迷ったところですが、下に書いたJBL ポータブルスピーカーというコスパ最強のBluetoothスピーカーを持っているので、値段の差を納得させるまでには至らず。

Bose solo 15 TV sound system 48,600円

Bose テレビ用スピーカー 台座タイプ ブラック Solo 15 国内正規品

お店で聴いてきて音は良かったので、家で各所レビューサイト(CNETとか)を見たら酷評されているのでびっくり。でも、現物はテレビや映画をみるのにはとても良さそう。ステレオ・サラウンド感があって、Boseならではな腰のある低音と中音の太さと物足りない一歩手前くらいの微妙なさじ加減の高音域。まさにいい時のBose。中音の質感が気に入った。かなりいいのでは。一回り小さいsolo TVは安い分だけ迫力が落ちるかもしれないが、大きさはこっちのほうが好み。ただし、残念ながら自分のケータイを繋げられなかったのでBoseが用意したデモしか聴いていない。音楽聴いたら印象かわるのかもしれず、お値段が張るので、購入は見送る。

Bose Color SoundLink 16,200円

ポータブル性をたかめた低価格モデルなためしょうが無い音。これはBoseならもうちょっとがんばれただろうと思う。低価格モデルは下のJBLがオススメ。

JBL Micro Wireless 7,880円

JBLは割と良いブランドで意外に頑張る、コスパ最高なメーカ。このJBL Micro Wirelessというモデルは数年まえから家にあるが、小さいスピーカーな割にものすごくまともに鳴る。これで7000円くらいだった。7000円でここまで出来るなら高価なモデルには明確な差が欲しいので私のレビューはついつい辛口になってしまう。これと見かけが全くおなじに見えるJBL CLIPというモデルもあるが、CLIPの方は上のハンドル部分がクリップみたいに開くが、Microのは閉じたまま。CNETではCLIPMicroは似たような評価なので中身同じかも。しかし定価はCLIPの方が何故か安い。私はMicroしか聴いたことがない。

JBLのFlip(初代モデル)というのが一万円くらいでコスパが最高とwhathifi.comで大絶賛だったが古いモデルなので店頭になく、試せていない。新しいFlip 2やFlip 3ならは店頭にあるが、音は初代の方が良いらしい。

JBL Charge 2+ 18,170円

アマゾンでは評価高いが、JBL Microと比べるとちょっとコスパ的に残念かな。

JBL Etreme 38,750円

本当にびっくりした。良い中音と割と行ける低音。Boseを多少普通にしたような音で低音から高温までバランスが良い。Jazzやクラッシックで本領発揮。お店でしばらく気持ちよく聴き入った。でもJPOPはどうかとエゴ・ラッピンのGo actionかけたら玉砕してしまった。中音域がごちゃごちゃしてディストーションかけてる感じに濁って聞こえた。JPOPはけっこう独特に中音あたりにごちゃっとしている気がするので一番苦手なのかもしれない。たぶんJBLで一番たかいモデルでBoseのIIIよりも高い値段が痛い。音はBoseのIIIと甲乙つけがたいが、音源を選ぶかもしれない恐れと、値段がネック。

Bowers & Wilkins T7 43,092円

このB&Wはwhathifi.comで最高ランクにもなっていたので期待してまずはブラームスのピアノトリオをかけたらうーーむ音が奥まっていて期待はずれ。グールドのゴールドベルク変奏曲にしたら更に奥まった。割りとダイナミックレンジや原音をエコライジングもコンプレッサーもなしで忠実に再現するスピーカーなのかもしれない。音量を上げれば印象がかわるのかも。で、flacで無圧縮でエンコードしてあったノラ・ジョーンズのThe Fallから数曲かけたらぶっ飛んだ。最高の音。信じられない・・・。マスタリングがクラッシックとは違って音圧が高いせいだろうけどPOPsとかRockとか相性よさそう。クラッシック系はきっと静かな部屋で聴けばいいのかもしれないが、お店がちょっと騒がしかった。でも4万くらいでかなり高い。でも払う価値ありかも。クラッシックをどうこなすのかをもう少し静かな環境で改めて確認しないといけないが、これに決定かもしれない。いやーすごい。。Boseとくらべてどうどうとかじゃなく音のリアリティというか質感がすげー。あえて弱点を書くと全体的なバランスが多少AMラジオっぽい感じ。ボーカルの上の周波数と重低音が相対的に弱いと思われる。追記。下に追加したフィリップスとTDKと聴き比べてみたらやっぱりいい。でもフィリップスとTDKが安いのにとても良かったので、T7は値段の分だけいいのかと自問するとやっぱり手が出なくなった。

ソニー SRS-X7 25,800円

いろんなジャンルをそつなくこなす感じ。悪くない。が、高い。けっこうイコライザーとかコンプレッサーとかかかっているような音。私は昔は家電オーディオならソニーはかなり好きでフィリップスは安かろう悪かろうと馬鹿にしていたのが、フィリップスBT3500Bを聴いてフィリップスかなり見直した。今は明らかに差を着けられています。

ソニー SRS-X33 15,698円

X7と比べると、ちっちゃい割にやるなぁという感じ。音もX7と差があまりないので、値段ぜんぜん違うのでX7かうならこっち買う。しかし、音質は正直Boseのほうがいい。まあ安いので当然ですが。ただ、この程度の差ならSonyの方がお買い得なので迷った挙句これを買うかもしれません。ケータイもXperiaなので連携がよさそうだし。(追記 と思っていたらTDKとフィリップスを聴いて、Sonyは候補から消えました。)

ソニー CMT-X5CDB 22,464円

形はX7に似ているけどCDスロットがあるタイプ。音は同じだろうとおもったらかなり落ちる気がした。なぜだろう。。。

Sonos Play:3 58,000円

Sonosは割りと最近でてきたアメリカの会社。この製品は高いが音はラジカセみたいなぺしゃっとしてジャリジャリで酷かった。デザインがかっこいいだけ。でもSpotifyとかにスピーカーだけで繋がる手軽さとデザインでアメリカ・ヨーロッパでは売れているブランド。マーケティングがうまいのだろう。金持ち向けに家具・インテリアとして売っている感じがする。最近はAmazon Echoと被ってしまって人員削減という話

フィリップス BT3500B 11,500円

フィリップスは大昔の印象からノーマークだったけどこのモデルはwhathifi.comで好評だったので聴いてみたら、安いのに驚きの音。定価は79ドルなので1万切るくらい。忠実に再現するというよりは多くの人がよく聞くだろうボーカル物を聴かせるチューニングのようで、歌声がほんとに素晴らしい鳴り。その分、オケが相対的に奥まって聞こえるかもしれないのが難点。しかし、ほんとに安いのに素晴らしい音。フィリップスがこんなに頑張るのは意外だった。CNETでのレビューをみるとアメリカでの最安値は54ドルからなので6600円くらい。でも、日本ではアマゾンで1万二千円の並行輸入品を見つけたのみ(数日後には14,800になっていた・・。また11,500というのを見つけたので差し替えました)。1万二千円でも買う価値あるくらい素晴らしいボーカルがあるので、かなりオススメできる。ボーカルの鳴りはBoseもさすがですが、それを上回っていると思います。B&Wで決まりかけたけど多分これを買うと思う。=>買いました

TDK Life on Record AT-A33BK-FFP 7,980円

これも安いのにかなり素晴らしいでき。フィリップスに比べてボーカルの鳴りは控えめになるけどその分バランスの良いまとまった音で、いろんなジャンルをうまくこなす感じ。ソースに忠実な感じが好感。価格もアマゾンで8000円程度なので安い。Sony買うよりは絶対にいいです。フィリップスとTDKが値段的にも音質的にもいい勝負。TDKは音源選ばずにそこそこうまくこなすが、フィリップスの方は多少音源選ぶ感じ。しかし、フィリップスはハマった時はほんとに素晴らしいので個人的にはフィリップス押し(というか当方はTDK押しだったが嫁がフィリップスって言ったのでフィリップス買った・・)。 これで、サラ・ヴォーンズ聴いてたら店員が一人寄ってきて、しばらく一緒に聞いた後、一箱抱えてカウンターに戻っていった(笑)ので、自分用に買ったんだと思いますが、それくらいいいですよ。

B&O play BeoPlay A2 48,900円

これもwhathifi.comで好評だったので気になっていた。アマゾンで48,900円と値段が貼るので手が出ないが、音は確かに良かった。系統としては上のTDKと非常によく似ていて音源選ばずにオールマイティーな感じ。でもTDKよりも定価で3倍近く高い分だけ音がいいとは思えない。TDKで十分。

So, what's the verdict?

結論は、コスパ重視ならTDKLife on Record AT-A33BかフィリップスBT3500B。いろんなジャンルを一台でお任せならTDK、ポップスなどボーカル物が多い場合はフィリップス。予算に余裕があるならB&WのT7。Boseも全然悪く無いが個人的にはこの3つの方がいいと思う。

今回色々と試聴して、試聴はほんとに難しいと思った。まあ普段よくイヤホンで聴いている曲を中心に自分の耳で数曲確認したので、とりあえずハズレは引かないだろうと思う。

でも音源で印象がこんなに変わるのは知らなかった。クラッシック・ジャズ・ロック・ポップスといろんなジャンルをかけないと実力は判らないし、曲との相性もかなりあると思う。広くてうるさい店頭と、静かで狭い自室で聴くのとは全然違う場合もあると思う。ノラ・ジョーンズとT7の相性はものすごかった。。。JBL extremeとブラームスは良かったのに、エゴ・ラッピンとの相性の悪さは全く予想できなかった。

追記: とうとう買っちゃった。家でじっくり静かな部屋で聴いてみた感想はこちらです。

レビューサイトの構造的な問題

今回の試聴にあたってwhathifi.comのWireless speakers reviewsをかなり参考にしています。comな割にイギリスのサイトっぽいですが、レビューの文章が説得力があるので、書いている人はなかなかわかっているなぁと思います。

whathifi.comの他にもインターネットを検索するとワイアレススピーカーのレビューはたくさんでてきて、聞いたこともないようなブランドが上位にきてたりするんですが、これをどうやって自分なりに確認するのかというのが問題です。

やっぱり店頭で聞かないとスピーカーは怖くて買えない。でもマイナーなブランドはそもそも店頭にはないという構造的な問題。

ということで、有名どころの製品が気に入らない場合はインターネットのレビューを信頼してオンラインショップ等で買うしかない。なので、小さなメーカーはレビューサイトに製品サンプルを提供したり、広告出したりにとどまらず、賄賂渡したりしている感じがぷんぷんするので、レビューサイトは信頼していいのかわららなくなる。なので、定評があり個人的にも割と好きなBoseで手を打ちたかったが、コスパ的にあれじゃ駄目かなぁ。

たとえば気になったのはwhathifi.comイチオシのMonitor audioのairstream S200という商品。whathifi.comのレビューでは絶賛されていたし、ステレオ感はけっこう欲しいとおもったので2つのユニットでいい感じだなぁと興味をもって調べてみるとこのMonitor audioというのは一応足つきのスタンド式のハイエンドなスピーカーで定評があるメーカーらしい。しかし、あまり聞いたことがないブランドだなぁと思うとwhathifi.comと同様にUKのメーカーらしい。

で、whathifi.comにはユーザーレビューもあったので覗いてみるとスターが1,3,5と見事にカオス。記事がアップされてすぐについたコメントは5で絶賛。サクラっぽい感じ。そして数ヶ月なにもなくって次に3スターでまあまあという評価。で、その後1スターで酷評で、一体いくらもらったんだという辛辣なコメント。そこ迄行くと他のメーカーの刺客かもしれないですし、ほんとにだめなのか自分で聴かないと判断できないのです。Amazon.co.ukのコメントは割りといいので、期待はしているんだけど現物探しても店頭では一度も見たことがない。

アメリカのレビューを見るとアメリカの会社のマイナーなブランドが一位になっている。大手メーカーはこういうレビューサイトに頼らなくてもいいので、やっぱ小さな会社とズブズブになりがちなんでしょうなぁ。やっぱりAmazonとかKakaku.comについたコメントが一番中立でいいのかなと思いますね。

whathifi.comに関しては今回B&OとかB&Wとかマイナーなメーカーの製品も根性でお店を廻ってなんとか聴けたので、Monitor audioは未確認だけど、その他の評価にはけっこう納得できた。割りと信頼できるソースなのかなと思います。とするとMonitor audioもきっといいんだろうなぁ。最近ユーザーレビューに5スター一個増えてるみたいだし、やっぱ大丈夫そうだ。

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