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2015年10月 4日 (日)

Python3.5とPython2.7をウィンドウズで共存させてみる。

ウィンドウズ用PythonディストリビューションのWinPythonから2.7のサポートを直に終了するとアナウンスありました。そろそろ3への移行が本格化してきた感じがあります。

先月にリリースされたPython 3.5は何やら色々と大きな追加機能があって、これから長い間Pythonの新しいスタンダードとなっていきそうな感じです。タイプヒントなんかはパフォーマンスに影響がありそうですし、なかなかおもしろそうです。

よくPython 3はライブラリが揃っていないという批判されますが、これはもうほぼ解消していて、いまからPythonを始めるなら2を飛ばして3からでもいいと言える状況になっています。

numpy、matplotlib、Qtなどなど有名どころはかなり前から3に対応していますし、私の場合wxPythonとOpenCVがここ一年くらいで対応を完了したのが大きいです。なのでPython3未対応な有名ライブラリーを探すほうがむずかいいんじゃないでしょうか。

3.5が面白そうなので、2.7から移行するにはいいタイミングかも知れないと思ったので、Python 3.5に移行できるのか?Python2.7と共存させながらぼちぼち試していこうかなということで、今日Python 3.5をインストールしてみました。

Python3.5のインストール

Python3系にはWinPythonというPythonディストリビューションがあって、Pythonと科学技術関連に必要なライブラリが一緒になったインストーラーが便利ですが、記事の執筆時ではバージョンが3.4で、3.5への更新はまだのようです。Githubの活動はあるようなのでWinPythonの3.5対応もすぐでしょうけど、待ちきれずPython公式から素のPythonだけインストールしてみました。

普通にダウンロードすると32ビット版が落ちてくるので、64ビット版が欲しい場合、ダウンロードページにいって、Windows x86-64 executable installerを選択します。

私の場合2.7は32ビットで使っているので3系は64で遊んでみようと思います。

ちなみにWinPythonはPython(x,y)の中の人の一人おそらくフランス人のピエールさんがやっています。Python(x,y)は私がメインで使っている2.7系のPythonディストリビューションでNumpyとかてんこ盛りなので便利です。

さて、Python3のインストーラーを初期設定のまま走らせるとPythonの実行ファイルはユーザー領域の奥深くに行くようでPathを通しておかないと面倒そうです。

site-packagesも、C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python35-32\Lib\site-packagesと深い場所になっています。

インストール後、2.7用に作ったスクリプトをSublime textから走らせても全く干渉なく、スクリプトが正常に動いたので2.7系の環境はそのまま使えました。

Sublime textの設定

Sublime textはPythonのバイナリーを指定したビルドコマンドをつくることができるので2と3を切り替えるのは簡単にできます。

Python2用のビルドコマンドはこんな感じです。

{
    "cmd": ["python", "-u", "$file"],
    "shell": "True", 
    "file_regex": "^[ ]*File \"(...*?)\", line ([0-9]*)",
    "selector": "source.python"
}

が、これにちょっと手を加えて

{
    "cmd": ["C:/Users/ユーザー名/AppData/Local/Programs/Python/Python35-32/python.exe", "-u", "$file"],
    "shell": "True", 
    "file_regex": "^[ ]*File \"(...*?)\", line ([0-9]*)",
    "selector": "source.python"
}

という感じでPython3が使えました。Python35-32は32ビット版です。64ビット版は単にPython35になります。将来的には64ビットをメインで使えというメッセージですかね。バックスラッシュじゃなくってフォーワードスラッシュにしないとSublimeに怒られます。

Data\Packages\Userフォルダにpython35.sublime-buildとか名前をつけて保存して、Tool > Build Systemからpython35を選べばPython3でスクリプトが起動します。

ちゃんとprint分がエラーになって、おおっと思ってしまった。

とりあえずPython3をインストールしても2.7の環境とはまず干渉しないことがわかったので安心。

次回予告

次回はOpenCVやwxPython等、ライブラリのインストールに挑戦かな。

4月にPython3.4 64-bitでnumpyなどインストール。を書いた時はOpenCVの3.0がリリースされる前で、numpyなど諸々インストールできたが、完全に移行まであとちょっとという感じだった。

そして6月にOpenCV3を64bitのPython3.4で使う。を書いて、その時はWinPythonが使えたので一気に環境が整った。

3.5の場合、今のところは素のPythonしかない状態。まあ、pipでGolkeさんのwheelで大丈夫でしょう。

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