クマムシの全遺伝情報が解読されたら17.5%がバクテリア・菌類由来。
約30年前に凍結保存されたクマムシが蘇生に成功、繁殖も(ねとらぼ)もあわせてどうぞ。
ターデグレードの全ゲノム情報が解読されて、他の動物などど遺伝子をくらべたというsciencealert発のニュースが、今日HackerNewsに流れてきたのですが、このターデグレードという動物、日本語ではクマムシというらしいですが、見た目インパクトがすごい。
こちらのビデオはいろいろエフェクトかましたCGなのですが、だいたいこんないきものです。実物は顕微鏡でみると食べたものすけすけでミジンコみたいな感じに見えます。
ターデグレードTardigrade は1mm程度の動物で、アメリカで森のなかに行くと木の幹の隙間や、苔の間などどこにでもいるそうです。毛虫みたいな形で、足に爪があるので別名ウォーターベアとも呼ばれます。
沸騰した水にいれてもも死なないとか、宇宙空間にさらしても生き残るとかものすごくタフな動物で、一体どんな進化をしたのか全く不明だそうです。宇宙から隕石にのってやってきたとしても不思議ではないという研究者も。
上のsciencealertで紹介されているゲノム解析の結果、17.5%ほどの遺伝子は親から子ではなく、ミトコンドリアみたいに進化の過程で他の生物からもたらされたという結果がでて、普通の動物では多くて1%低度しかないので、この数字がとりわけ高いのだそうです。
しかも、それらはバクテリアや菌類から持ち込まれたものだったということで、動物なのに昆虫みたいなクチクラっぽい皮膚(外骨格?)をもっていたり、タフな環境では殻をつくって冬眠したりできるのはバクテリアとかからもらった遺伝子の働きなのでしょう。
この殻をつくるときになんと自分の遺伝子を切り刻んで耐性を上げるらしく、環境が良くなって、復活するときにDNAを再構成するときに他の生き物のDNAが混じり、何らかの有利な遺伝子を獲得したのが自然淘汰を勝ち抜く感じで進化したと予想されるらしい。
すごい動物もいたもんです。
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