老化はエピジェネティクスな影響が積り、スプライシングに影響を与えるのかも
シネッセンス細胞のマイブームにより発見したMIT研究者Joshさんのブログ「Playing the game for a longer life」を眺めていると時間を忘れます。ネタの宝庫。
(シネッセンス細胞とはなんじゃという方はこちら:シネッセンス細胞がアツい。不老不死とハゲの治療が同時に可能か?)
執筆時点で一番最新のエントリー(2017/11/09)ではレスベラトロール(Resveratrol)というこれまたフラボノイドの一種で、線虫・ハエ・魚・マウスでは摂取すると寿命を延ばす効果が認められている分子が、どうやって寿命を延ばすしているのかの仕組みについて調べた最新の論文について、ざっと書いてあるのだが、これがまた面白い。
このレスベラトロールの作用機序はsirtuinsという遺伝子の転写抑制因子を介していると考えられていたが、じつは少なくとも人の培養細胞系ではそうではなくスプライシング機構に作用し、テロメアを回復し、他のエピジェネティクスな因子を修復することでシネッセンス細胞を通常の健康な細胞に回復することを示したらしい。しかも人の培養細胞での結果なので基本的には人間でも同じ結果が出そう。
ウィキペディアにもあるとおり、臨床試験もある程度あって、ブドウの皮にもあるくらいなので割りと安全性は高そう。
マウスでも2006年にNatureに論文がでて、他の種と同様の効果があるとアブストラクトには書いてあるが、Joshさんはなぜかこの論文を指摘しつつ哺乳類ではたぶん効果がないとか言っているが、論文の本文さらっと読んでみると最後の方で人でも効果が期待できるという書き方をしているくらいので、ふーーむ、勘違いかな。
効果としても寿命を延ばす効果があり、抗がん作用、抗炎症作用などもろもろがあり、またもやフラボノイドだし、クェルセチンとかなり似ている感じだ。クェルセチンはシネッセンス細胞を殺すが、レスベラトロールは治す方向だが。しかし、緑茶だったり赤ワインだったりベタだなぁ。
レスベラトロールはアマゾンにもサプリメントとしてたくさんある。美容効果を謳っていたりするが、これは臨床試験で優位な差がちゃんと出ているので割りと本気で効果ありそう。
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