A・ホッファーによるアドレノクロームの動物実験のレビュー(1962)を読んでみた。
エリート層がつかうドラッグで快楽だけではなく若返り効果すらあるといわれ、子供の血液から採取することが多いアドレノクローム。ご存知ですか?
まだ知らない?2021年ですよ。コロナ体験しても自分で調べない?寝てましたね。チラ見。ハリウッドの真実。宿題。
こちらが化学構造式ですが、なんかウサギさんみたいで可愛いですよね。ホワイトラビットという別名がある所以です。
手のひらにある赤と青までモロですね。知らないと気づかない。
グーグルのクロームブラウザってありますよね?私もBraveに移るまで長年愛用していました。これの登場が2008年。
そしてグーグルがクアルコムからモバイル用のGPUを取得してアドレノと改名するのが2009年。
アドレノ+クローム=アドレノクロームとなる訳ですね。馬鹿にされているのわかります?
クロームブラウザのアイコンには6が3つ重なって獣の数字666が隠されていますね。
Googleというスペルもよく見ると
6 6 6
ひっくり返すと数字の6にも見えるeがあるので666ですよね。創設以来、堂々と自分らは悪魔崇拝者だと高らかに宣言しているわけですね。確信犯です。
アドレノクロームについては色々と怪しい話から本当っぽいものまで魑魅魍魎で、正直なにな本当なのかよく分からないと思うところがあったんですが、生物学系の博士として一番引っかかっていたのは子供の拷問から血の採取、抽出という手順。
”そんな小さな分子なら化学合成すればいいじゃん?子供の拷問も犠牲も要らないやん。”
と常々思っていたのですね。
まあ、ハリウッド女優がインスタグラムの写真にシグマアルドリッチの試薬瓶を潜ませていたりしますし、映画の1シーンに
なんてモロに入れてあるので合成したのも使うみたいなんだけど、子供からの採取を決して辞めないのはなぜ?という部分が謎ですね。
儀式だから?それともそれ以上の理由も?
そこで2019年かな?TLに出てきたこのHofferの論文(というか実際は本の一章)を見つけて読んでみたんですね。レビュー形式のブックチャプターなのでこのHofferさんはその筋の大家と同業者には思われていた可能性が高いです。書かれた時期は60年台初頭で、ちょうど化学合成から単離が可能になってきたあたりで、動物に与えて行動に変化があるか観察する実験が主です。
これをよんで色々と疑問が氷解したり、仮説がでたりと多少クリアになった部分があったのでツイッターでスレにしたんですね。それが
A. Hoffer1962年のアドレノクロームの論文を読んで真に驚くべき証明を発見したが、ここに書くには余白が足りないのでスレにします。
で始まるツイッターのスレです。数度バズったのでそれなりの人に読んでもらったと思うけど、私のツイ垢が停止でおなくなりにまりました。まあ私の専門知識がかなり嵌るのでパブリックサービスとしてちゃんと世に残しておかないといけない内容だったかなと思うので内容もうほぼ忘れたけど書き直してみている訳です。
さて、論文はこちら。
The Effect of Adrenochrome and Adrenolutin On the Behavior of Animals and the Psychology of Man
タイトルから分かるのはアドレノクロームと派生物のアドレノルーシンをつかった動物の行動実験についてですね。少数ですが人間でも最後に実験があります。
アドレノクロームの発見の経緯は大体こんな感じ。
50年代までには脳内麻薬エピネフリンを水に溶かすと自然に酸化されてアドレノクロームができて水溶液がピンク色になることが知られていた。
血液やリンパ液にはアドレノクロームの合成や分解を促進・阻害するあらゆる酵素が豊富にあるのでバランスが保たれており、アドレノクロームの濃度は一定に保たれている。なのでエピネフリンを動物に注射してもアドレノクロームに酸化されることは防がれる。でもそのような酵素のない純粋な水だと酸化が起こる。
Abramson (1955) added epinephrine to an aquarium containing Siamese fighting fish. In time, the water turned pink indicating that there had been some oxidation of epinephrine to adreno- chrome, but no changes in behavior were observed. In contrast, Abood (1957) added small quantities of pure adrenochrome made from epinephrine by phenolases and did find changes in the behavior of the guppy.
魚にエピネフリンがどう影響を与えるかを研究していた研究者がエピネフリン溶液がピンク色になったのでアドレノクロームの影響とごっちゃになっていることに気づき、アドレノクローム単体で行動に影響があるのか調べだした。魚の種によって効果があったりなかったり。その後、色んな人が鳥類や哺乳類でも実験を始める。
でもアドレノクロームは水溶液中では不安定で、如何にして化学合成してから不純物除いて保存するか?これが課題だった。
The purest preparations of adrenochrome available between 1954 and 1957 were bright red or black powders which were very unstable even when stored under optimal conditions at low temperature and devoid of oxygen. Adrenochrome in aqueous solution deteriorated in minutes and formed insoluble brown-black melanins. Heacock et al. (1958) removed traces of silver ion from the preparations of adrenochrome and formed stable crystals which could be stored at room temperature. Later Heacock and Mahon (1958) synthesized stable adrenolutin and other reduction compounds of adrenochrome (Heacock and Scott, 1959; Heacock and Laidlaw, 1958). A comprehensive chemical review of adrenochrome was made by Heacock (1959a). These chemical studies have greatly facilitated the study of the psychological properties of adrenochrome and its derivatives.
ところがこのHeacockさんが合成方法を改良して室温で保存できるアドレノクロームの結晶を合成できるようになった。これで研究が進み出す。
などなど色々と面白い論文ですが、単刀直入に結論に飛んで、私が巷の陰謀論からはあまり聞いたことのないなと思ったのが次の3つほど。
発見1 皮膚に塗布すると色素合成を促進し2−3ヶ月のこるようなシミができる。
p. 325
Several years ago, an injection of adrenochrome subcutaneously in my left arm formed a small brown pigmented area which remained over 3 months. Meirowsky (1940) showed that the production of pigment in human skin is highly increased by adrenochrome.
どうやらアドレノクロームは皮膚に注入すると色素の合成を促進するようで、3ヶ月もの間茶色のシミができたとかいてあるのです。これで思い出すのがあの左目にあるパンダみたいなアザですね。
あれ、一見殴られたようにもみえるけど、嬉しそうに見せびらかしている感じもするし、なんなんだろうなーと思っていたけども、アドレノクロームを塗布することで茶色色素が皮膚で合成されて長く持続するという可能性が出てきた。パーティーしてちょっと弾けちゃったという仲間への暗号でもあるだろうし、忠誠の証にもなるし。
発見2 アドレノクロームは生体内に内在性の酵素に分解されて多種の物質に変換される。その多くは毒性が高い。
アドレノクローム自体も弱い酸化剤のようで、色々な体内分子と反応しますし、内在性の酵素がアドレノルーシン(真ん中)をつくります。どうもこれがやや安定なようで、Hofferもアドレノルーシンの効果も平行して調べています。
しかし、ハトの実験とかみてもアドレノルーシンを注射すると硬直化したり、うつろになったり、ばったばった死んでます。え?
p. 314
It is not surprising that adrenochrome interferes with the growth and function of intact cells. Substances which inhibit respiratory reactions and glycolysis should be toxic for cells.
アドレノクロームもアドレノルーシンも細胞内の呼吸系、グリコーゲン代謝を抑制する傾向があるので、基本的に全ての細胞にとって毒性があるんじゃないだろうか?という議論もされていて、細胞分裂が止まるともありました。ええ?
p. 315
Geiger (1960) demonstrated that adrenochrome is a very powerful toxin for cerebral neurons in pure culture. A concentration of 0.001 p.g/ml ( 6 X I0-9 moles/liter) induced much more rapid and drastic changes in neurons than did either epinephrine or norepinephrine in the same concentrations.
ともあり、神経細胞にも毒性が高い場合があるようです。6 X I0-9 moles/literというのは現代的に書くと6 nMですので、めっちゃ強力です。普通は薬はナノの1000倍のマイクロの範囲で効果が出始めるのです。えええ?
p. 321には
Vallbo (1957) gave 20 mg/kg of adrenochrome to rats and saw no effect. However, 100 mg/kg of adrenolutin produced marked catatonia. The rear legs were quite relaxed. Neither chlorpromazine, promazine, perphenazine, nor acepromazine protected the rats against adrenolutin, but KABI-HdA8 did protect them completely.
中略
Purer adrenochrome was one fourth as toxic and appeared to be incapable of inducing the clinging behavior (Noval et al., 1959b); this suggested to these investigators that decomposition products of adrenochrome may have been responsible for the behavioral effect.
とありマウス・ラットの実験では体重1 kg辺り20-100 mgのアドレノクロームで痙攣を引き起こしました。でもKABI-HdA8(?調べても不明)で前処理しておくと大丈夫だった。
また、不純物の少ないより純粋なアドレノクロームは毒性が低いとも書いてあります。
つまり、ハトの実験で死にまくっているのも、ネズミの実験で痙攣して死にまくっているのも、アドレノクロームそのものではなく不純物、または代謝物の影響なのかもしれないなぁと仮説が建てられるのですね。当時の合成と単離の精度が研究者によってばらばらで、今のように実験に必要な化学物質は全部製薬会社から購入するのとは違って合成自分でするか、同僚や共同研究者から別けてもらう時代なので、そのへんのばらつきが大きそうです。
発見3 セルロプラスミンで前処理しておくとアドレノクロームの毒性に対して耐性がつく。
p.361
pretreatment with ceruloplasmin protects the animal against their toxic effect
このセルロプラスミンというのは血中の銅輸送タンパク質みたいです。
p.362
In Wilson's disease, there is an excess accumula- tion of copper combined with a deficiency of ceruloplasmin (Denny- Brown, 1953). The excess of copper would favor the oxidation of epinephrine to adrenochrome and the lack of ceruloplasmin would intensify the pathological effects.
ウィルソン病になりセルロプラスミンに欠乏が発生すると血中の銅の濃度が高くなる。また、血中の高濃度の銅はエピネフリンの代謝に影響してアドレノクロームが合成されやすくなるとあります。これが毒性の抑制の機構に繋がるか…うーむ、わかりそうでわからないなぁ。
また妊娠中は血中のセルロプラスミンが増えるようですのが、おそらく赤ちゃん由来でしょう。つまり、この物質がアドレノクロームの毒性を抑えるので若い子供から抽出した場合にはアドレノクロームだけではなくセルロプラスミンも得られるでしょうから新鮮な内ならば毒性が低くなる可能性があります。
因みに子供を多く生むほど女性は長生きするという統計的な事実があります。これは赤ちゃんと血液を共有するので若返り効果があるのだと思いますし、進化的にも子供を生む女性は生き残って世話をする方がよいでしょう。そうじゃない男性や子供のない女性は短命な方が、リソースの配分から集団の生存に向いています。
またアドレノクローム単体というよりは、未同定の他の物質など諸々合わせて若返り効果にもつながる可能性の方が高いので子供から抽出して新鮮な内に使用というのは理に適うかもしれないという事がわかります。
エリート層にとって、赤ちゃんや若い子供を拷問虐待することでアドレノクロームの血中濃度をあげて、採血して得られたドラッグは最高品質で安全で若返り効果があってHIGHになれて最高という可能性に合理的な説明がある程度ついてしまうのです。がガーン。
追記
発見4 最後の方で、人間にもアドレノクロームを与えてるんだけどあまり気持ち良さそうではない。というかどちらかというと苦痛らしい。
この例を見ても分かる通り
At the beginning of the EEG test, she was happy, cheerful and friendly. She was given 50 mg of adrenochrome by vein. After 10 minutes, she developed a feeling of estrangement and fear and her nose itched. The pathological activity of the temporal focus increased and dysrhythmia became generalized. She was now morose, quiet, and depressed. When she was urged to describe how she felt she cried.
最初は笑顔だったこの女性、50mgのアドレノクロームを血中に投与して10分で恐怖を感じたり鼻が痒くなったりしている内に非常に悲しくなって落ち込んで静かになってしまった。今の気持ちを教えて下さいと言われて泣き出す。…全然楽しそうじゃないんだな。
Crucial evidence, of course, would be the demonstration that adrenochrome or adrenolutin is present in the human body and in greater quantities in patients ill with schizophrenia.
とあるようにアドレノクロームは統合失調症の患者の血中に高濃度で存在していることが知られていた。
なので統合失調症の原因じゃないのだろうか?とも思われていたようで、アドレノクロームを与えられた被験者はモノの大きさがわからなくなったり、時間の感覚が失われたり、認知に障害が起こり、確かにまるで統合失調症のようだ。
2010の総論をみても、この統合失調症の原因としてのアドレノクロームの仮説がまだ生きているようで、どうもDNAのメチル化を含むエピジェネティクス的視点を踏まえた仮説へと発展しているようだ。因みにナイアシン(ビタミンB₃ )で統合失調症の治療も可能らしいよ。
だからアドレノクロームの単物質のみでは、統合失調症になるだけで、あんまりHIGHになれないのでは?
もしかして、アドレノクロームって本当にエリートなら使わないのかな?血を飲んだり、フィルターした抽出液を飲むのかな?
血を飲むで思い出したけど鉄分が過剰にあると日光にあたると皮膚にシミができたり、ひどいと化膿したりするらしいですよ(ポルフィリン症)。血液には鉄分多いですよね。
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