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2021年2月 2日 (火)

パトリック・バーン氏連載:トランプ大統領の弁護チームの内情(11/3-12/17)前編(翻訳記事)

パトリック・バーン氏連載記事「ドナルド・J・トランプは如何にホワイトハウスを去ったか」の前書き、イントロに引き続き第一章の翻訳記事の前編になります。オリジナルはこちら。元記事を英語そのままネイティブが読んで33分で読めるくらいのボリュームだそうですw。前編では約1/3のボリュームをカバーします。後編は一章の残り2/3です。

Chapter 1: All the President’s Teams (11/3 – 12/17)

第一章:トランプ大統領を支えた弁護チームの内情 (11/3-12/17)

Teamhorses

シドニー・パウエルと私との関係についてはここでは深く立ち入らないことにしたい。どっちが最初だったか忘れたけど多分私が彼女の手助けをして情報を提供したりしている内に、彼女が私の弁護士になったと思う。初期の頃は、確か私がパウエルを訪れてボランティアとして情報も提供していた時の話ならしてもいいけど、弁護士になった後についてはしゃべれないから。

ジュリアーニは私の弁護士になったことはないから、もっと突っ込んで話せると思う。私の目的はこの大統領選の出来事を出来るだけ正確に描写することで、それに値する歴史的な出来事だったと思うから。

シドニーとルディーは私のことを起業家だと思っていたけども、私は自分はこのサイト Deepcapture.com のオーナーだと自己紹介したんだ。そしてこのサイトは2008年にビジネスの問題を追求するジャーナリズムの賞を多数受賞したし、アメリカ国内の政治腐敗を追求することに関しても高い評価を得ていることを念を押したし、私自身がジャーナリストの資格を持っていることを指摘したよ。だから私は追求したいと思うことをジャーナリストとして調べて発表する権利があるし、彼等に私の持っている情報をジャーナリストとして共有することも出来る。それは今までこのサイトで発表してきた告発や時に警察機関等に情報提供してきたことと全く変わらない。

最初にシドニーと話した時は45分位だった。彼女のオフィスへ出向いて、アシスタントの弁護士と座っているのをみつけて、直ぐに本題に入ったよ。で、彼女はとても良く情報を集めていて、考えに柔軟性もあったし、とても冴えていた。直ぐに私が選挙前から一緒に準備してきた不正選挙の専門家チームの最高の知性の持ち主と同じようなレベルの会話ができると解ったよ。

シドニーはドミニオンなどの選挙システムの開発初期に携わった人たちと連絡をとっていることがわかった。すでにシステムがどこで最初につくられて、何の目的でセキュリティに問題が放置してあるのかなどについて調べてあったようだ。私のチームも一部知っていたようなことだ。そして、私のチームが選挙後からのデータを解析して判明した事について掻い摘んで説明するとシドニーは非常に飲み込みが早かった。両方のチームの情報が噛み合って非常に生産的な話し合いになった。そして、オフィスの反対側にいるジュリアーニ達のところへいって、その情報を彼等とも共有してくれと言ってきた。

だから直ぐに私とサイバー攻撃専門家の仲間二人でオフィスの反対側で、すべての人々を繋ぎ合わせる役割をしているジュリアーニの元へと行ったんだ。

私が予想していたのは、まず弁護士達の他に定量分析のスタッフもいて、定量分析の結果を弁護士に常にフィードバックして弁護士達が最新情報を送り続けてるだろうし、戦線見取り図みたいなボードに各州の状況を並べて戦略を練ったり、関連情報をまとめたりしてるだろうし、各州の選挙キャンペーンにも連日会議をして進展を伝えるだろう。そんなあれこれ平行してこなすのは76歳の紳士には荷が重そうだから多分右腕になるようなCOOを雇って実権を与えたりするんじゃないかな?なんて思ってたのさ。

私が実際に見たのはこれさ:

オフィスの20%くらいは空っぽ、そして30%程は荷造りして出ていく様子だった。

会議室の一室にはテーブルを取り囲む多数の弁護士がいて、その内3人は優秀だった。3人で馬車引くようなもので、一人ひとり複数の州を担当しているようだったし、一つの州の中でもその下の郡のレベルでも有機的に毎日色々な事が発生するし、司法の弁護士が単発で訴訟をおっぱじめたりもするしめちゃくちゃだった。ジュリアーニの弁護団チームとトランプ選挙キャンペーンのスタッフは2/3のオフィススペースを共有しているのに、全くコミュニケーションが無いことが判明した。そしてトランプ選挙キャンペーンのスタッフと、地方で訴訟をはじめちゃった市民団体とその弁護団との間でも全くコミュニケーションがないのだった。これが法的な理由からそういう戦略をとっているのか、それとも単にそれが彼等のやり方なのか私には分からなかったが、後に後者だと判明した。

主な登場人物1。凡庸君。あまりに俗で凡庸なこの人物の性別やその他個人の特定になるようなことは明かさないつもりだが、この人物が私にしたし内からこう呼ぶことにする。

主な登場人物2。コミッショナー氏。謎めいて何も話さないこの人物は、話を振ったら気の利いた知的なことを短くいうだけの知性があるが、自分からは決して喋らず、なにを考えているのか明かさない気味の悪い人物。映画のBreaking Bad に出てくるマイクを思い浮かべるとぴったりだ。

市長のルディー・ジュリアーニ。私は80年代の終わりにはニューヨーク市の病院で過ごした。時折発生するマフィアの抗争でブルックリンあたりやミッドタウンのステーキハウスで殺しがあったりしたのを覚えてる。ルディーは連邦裁判官だった過去があり、市長としてマフィアを排斥していた。同時期に同じ市にいたこともあって私はルディーにはいつも親近感をもっていた。そして、もちろん9/11の後で彼は”アメリカの代表的市長”として名を馳せた。その後、私とルディーは数度の接点があった。彼は覚えてないと思うが、ルディーが大統領選に出馬した時にユタ州に遊説に来た。そして共和党の人が私を呼んでルディの紹介スピーチをするように頼んできた。だからルディーについて調べて、車で迎えに行って、観衆に30秒の紹介スピーチをして、ルディーと握手して演台を交代。それがルディー・ジュリアーニの政治家時代における私との接点の全てだ。

その公演のなかの質疑で印象に残るやり取りがあった。中絶に関する質問が明らかに中絶廃絶の運動家から来た。ルディーは単刀直入に「女性の中絶の権利を違法にするような法律を作る気はない。中絶に関する法規制はこれまで全て医師の活動を規定するもので女性の行動を制限するものではない。中絶を理由に女性を刑務所に入れるようなマネは絶対にしない。もしそういう法規制をもとめているのなら、残念だが私ではないよ。」といい切ったのだ。これは彼は聴衆の2/3の支持を失った瞬間だった。でも、残り1/3からは尊敬を勝ち得たと思う。そんな中私も、政治家には珍しく二枚舌を使わない姿に尊敬を覚えた。

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そうして、12年の後、この金曜午後3時に、私はトランプ選挙キャンペーンと一緒にオフィスを共有し、2020年の大統領選の不正を追求するルディー・ジュリアーニのチームを訪れたのだ。

そして見た光景が上で書いたような惨状で多様なデータを集積するような努力のかけらもみられなかった。法律事務所というのは一概にビジネスとしての組織力にかけているものだが、私が見た光景はくそみたいな恥さらしだった。参加者は会議から会議をバタバタとハシゴし、会議にはアジェンダもなければ形式も、そして緊急性の認識すらかけていた。

45分程辺りを漂った後、ルディーと30分程の時間を持てることになり一室へと案内された。ルディーは私が覚えてるより見た目老けた様子で、シャープさにかけていた。私は当時我々が理解していた不正の状況の概要を注意深く説明した。MITの数学博士シバによる分析やセス・ケシェルの分析、選挙集計ソフトのサイバーセキュリティ問題などをカバーするようにしたが、彼は時折うめき声を発してうつむいていた。10分もすると複数の携帯電話を取り出して、説明している私の目の前でテキストメッセージを始めた。ルディーは助手に話しかけたり、使いにやったり、報告受けたりと関心上の空。それでも話し続けるように促されて続けたが、変な感じがした。そして30分も立たない内に体よく追い出され、まあみんなと情報交換していきなさいと言われた。

そして、もう一度ルディーのいる部屋へと案内されて、もう一度説明を頼まれた。前回の反省からあまりに詳細を詰め込みすぎてしまったと思い、単純明快を心がけ、ゆっくりと話した。またも5−10分としない内にうめき声を発し始め、お使いをだして携帯電話いじり始めた。それでも続けて15分たった頃、なにやら薬かお酒かなんかの匂いがし始めて、確かめようとクンクンしようと思った所で部屋から追い出された。

またスタッフ達の間を行き来して会話するとほとんどのスタッフは何が起こっているかまるで解っていないようで、机の上の所持品を畳んでいる人も沢山いた。30分後、また別の会議室のそばを歩いているとルディーの声が聴こえてきて「あの男が説明してたこと、さっぱりなんだか分からなかったな。」と取り巻きのスタッフに打ち明けていた。

複数のスタッフがジュリアーニ市長には1ページに入るような短い要旨がいいんですよと教えてくれた。とても簡素なものが。一ページね!

また別のスタッフは箇条書きが好きみたいだと。

また別のスタッフはやっぱり1ページを強調。

自惚れと思われるかもしれないが、この凡庸性には参ったし、20代そこそこのスタッフ達に1ページと助言されるのも侮辱的だった。私は短い要旨を終末まで、48時間で仕上げると約束した。そして彼等にひとつだけお願いした。頼むから一人のスタッフを我々との連絡窓口として選んで、必ず彼がまとめ役になって行き違いがないようにとお願いした。

そして私はワシントンDCへと車を走らせた。数時間後、私はルディーの弁護チームから3つの異なる問い合わせがあるのを発見した。一人はこの要件について、もう一人は別件で、もう一人もまた別件。そしてくそったれな恥さらしの幕が開けた。

私はあの弁護士チームの全員が間抜けだといいたいのではない。3人は優秀だった。あと一人出入りしていた憲法学者をいれたら4人かな。そして、あのスーパーモデルみたいな21歳の女性で自分がアシスタントの上司かのように振る舞っていた彼女。最初は「おいおい、これはルディーの体面によくないんじゃないの?」と思ったが、実際は彼女はとても優秀だった。とはいえ、その場の雰囲気は廃れていて、スタッフ達は生気を失っており、会議は組織だったというよりは威勢のよい大学一年生の若々しくもこっ恥ずかしい議論のようだった。

その後の数週間の数度のやり取りから、あの日最初に訪れた日の前日に起こったことについて学んだ。ルディーはこう宣言したのだ。「選挙不正など法廷では決して証明出来るものではない。」そして、もともとそんな事は戦略の範疇ではなかった。戦略は手続きに注力して、あの郡ではこういう選挙のルールでやっているのに、あの郡は全然違うルール。だから憲法修正14条に違反しているという論法だ。

つまり、丁度私が訪れる前にルディーとシドニーの間では衝突があったのだ。最後にはルディーが大勢の前でシドニーにこの裁判は不正選挙については扱わないんだ。手続きの不公平に集中しろと宣言したのだ。

その後、ルディーのチームの一人が打ち明けたことには、ルディーは当初はあそこまでやるつもりもなく、3州で適当に話をつけて終わりにしたかった。シドニーが執拗に不正選挙の追求を主張し、あなたは大きな視点がかけていると言ったところでルディーが譲歩してもっと激しい追求もしようとなった。しかしそれでも不正選挙は視野の外であった。ルディーは死んだ人がフィラデルフィアで何百人と投票していますという話は好きだった。しかし、それ以上に複雑な不正にはまるで興味がなかった。

あの11月6日の金曜日の午後、私が訪ねた時にはシドニーは丁度ルディーとのこのやり取りから回復途中であり、彼女自身が気づき始めた広範囲な不正の実態を他の人からルディーに説明してもらいたかったのだ。それは数百人の死人があの街で投票しちゃったという可愛いものではなく、数十万の票が複数の集計所で紛れこんでいる新しい不正だった。ルディーは2011年に亡くなったフィラデルフィアのジョー・フレイジャーがまだ投票しているぞという話はお気に入りだったが、それ以上は頭に入らないようだった。

その終末にはシドニーが若手で優秀な女性弁護士と数名のコンピュータギークを送ってよこしてきた。女性弁護士は30分の予定だったが、一時間半ほど議論した後にシドニーに電話をかけに行った。そして彼女が我々が証拠をもっている、あるいは複数の州に渡って、時には特定の郡であった不正の詳細のよい理解を持っていると伝えているのが聴こえた。

シドニーとの関係はそれ以降は完璧だった。我々が分析を進めるにつれ、彼女らに伝えたし、彼女らは熱心に、辛抱強く聞き入って、鋭い質問を浴びせてきた。そして法廷への準備にも我々の証拠を取り入れ始めた。

シドニーと我々がどのように強力したかについてはここまでにとどめておくことにする。

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後編へ続きます。)

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コメント

感想どうもーーー。6章までで完結です。いづれ再開します。

翻訳、ご苦労様です

続きも楽しみです

他の記事(ブログ)も大変興味深く読ませていただいています

頑張ってください

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