2019年3月24日 (日)

『将棋神やねうら王』のオープンソース版MyShogiをLinux Mint 19.1でビルドしてみた件

Engine_init
MyShogiというのは『将棋神やねうら王』のオープンソース版です。基本的には製品版と同じものですがイメージや音声ファイルなどのアセットが抜けている状態なのでビルドしても自分でアセットを自作するか、製品版からコピーしなければ遊べません。じゃあ、なぜビルドするのかというと製品版をもっているが、ウィンドウズではなくMacやLinuxで遊びたいというような場合、またはオープンソースの開発に貢献したいような場合にビルドします。
MyShogiの開発初期に書いた当方の記事「やねうら王MyShogiをLinuxでビルドしてみた」ではMono Developを使いやねうらさんから提供頂いたアセットでビルドしてみたが、イメージの合成に一部失敗していた状態で、さらにバグというかWindows用しかサポートしていない段階であったのでまだ遊べる状態ではなかった。
最近はやねうら氏自らUbuntu 18.04をサポートも試みており、fxst24氏のUbuntuで『将棋神やねうら王』にある通り、アセットがあればUbuntuでもちゃんと遊べるビルドが作れるようです。私も試して見ましたが、とってもキレイで、機能的にもほぼ完璧に動作しているビルドができました。素晴らしい!Linuxでは最強の将棋ソフトではないでしょうか。WINEはいろいろ辛いのでほんと助かった。
一応、ものすごく根性があれば、以下にある画像ファイルを自分で製作してimageフォルダにコピーすれば遊べると思いますので、もしかしたらだれかがアセットつくって公開してくれたら遊べるものがビルド可能になると思います(既にあった。下記参照)。アセットの自作を考えるだけでも余裕で1万円ペイしますので製品版を買いましょう。 私の場合、ある程度はLinuxでのビルドのテストをしていたときにやねうらさんのご厚意で提供していただいたアセットで間に合いましたが、いくつか画像ファイルが追加されているようで2つほど画像ファイルを自作しました。上のサムネイルのengine_init.pngというのを羽生さん仕様で作成し、後は[手番]という赤い小さいバナー(turn_v1_106_43.png)も作りました。あとno_banner.png(下記参照)というのは思考エンジンについてくるbanner.pngと似ているっぽいので単にコピーした。また公開されている3つのアップデーターに入っている画像ファイルも全部使用しました。

ビルド方法

追記)というかjnoryさんがUbuntu用のインストーラーを公開しています。shスクリプトです。試してませんが、これ使った方が良いです。jnoryさん恐ろしい子。MyShogi用のフリー素材の画像ファイルも公開されています。。。そして音声もmatarilloさんが・・・。Macの方は「AI将棋ソフト『MyShogi』をMacBookProでビルド&遊んでみた2(本家版)
fxst24氏のUbuntuで『将棋神やねうら王』そのままで大丈夫でしたので、変更点や注意点だけ書いておきます。(というか記事を書き上げたがMyShogiがフリーズしたので再起動になり、全部消失したww。もう一回書くのしんどいので注意点だけで・・・)私の環境はLinux Mint 19.1 64bitです。つまりUbuntu 18.04ベース。思考エンジンはavx2でビルドしたのでsse42の部分を全部avx2にしました。
変更点としてはfxst24氏がオススメしている最新のmono-devをdebパッケージからインストールしてもmsbuildが同梱されてないようで、結局apt installでmsbuildを導入しました。なので恐らくmono-devは最新版でなくともapt install mono-devで普通に入れても大丈夫と思います。
追記)
fxst24氏の記事が消えているので簡単に説明。
1 https://www.monodevelop.com/download/  でレポ登録してからapt updateとupgradeをしてmonoを新しく。
2 sudo apt install msbuild ができるようになっている。
3 git clone してサブフォルダを作ってビルドする。
ソースは現時点での最新のmasterブランチ(2018年11月28日更新)からビルドしました。fxst24氏のブログにあるようにSoundPlayerもビルドしました。
製品版を持っていない方はアップデーターやネットから集めたアセット、評価関数、定跡ファイルなどを製品版と同じディレクトリ構造になるように配置するためのフォルダとしてYaneuraOu2018フォルダをホームにでもつくります(masterブランチのソースとは別にです)。もちろん製品版があるのであればそのままフォルダごとウィンドウズからコピーすればOKです。そしてここへMyShogi.exeなどビルドしたexeを持ってくる。

そして以下のサブフォルダを作ります。
book (定跡ファイルstandard_book.dbをネットから拾ってくる。ブログ最後参照)
engine (ここはLinux用にビルドし直てコピーする)
html (masterブランチのソースにあるhtmlフォルダをコピー)
image (製品版からコピーするなり自作するなり)
image_source (製品版からコピーするなり自作するなり)
kif (空でOK)
sound (製品版からコピーするか、matarilloさん提供のフリー素材をいただく。または自作する)
eval (評価関数をKKP_synthesized.binなどをネットから拾ってくる。ブログ最後参照。各思考エンジンにコピーするか、ここからシムリンク貼る)

YaneuraOu2018フォルダの中のその他のファイルはこんな感じ。
MyShogi.exe (ビルドする)
MyShogi.pdb (ビルドするとobjフォルダにできる)
SoundPlayer.exe (ビルドする)
libwplay.so (ビルドする)
YaneuraOu.ico (masterブランチからコピー。メニューへの登録などに指定すると吉)
MyShogi.setting.xml (多分MyShogi.exe起動するとできるので気にしない)
MyShogi.engine.xml (多分MyShogi.exe内で思考エンジンの設定するとできるので気にしない)
MyShogi.exe.config (?なくてもなんか起動するので気にしない)

imageフォルダの中身は

game_effect (サブフォルダ。アップデーターから入手可能)
setting_dialog (サブフォルダ。アップデーターから入手可能)
message_box_v1_512_128.png (アップデーターから入手可能)
board_v1_1920_1080.png
board_v2_1920_1080.png
hand_number_v1_864_96.png
komadai_v1_1920_1080.png
komadai_v2_1920_1080.png
name_plate_v1_1920_1080.png
number_v1Rev_22_954.png
number_v1Rev_873_19.png
number_v1_22_954.png
number_v1_873_19.png
number_v2Rev_22_954.png
number_v2Rev_873_19.png
number_v2_22_954.png
number_v2_873_19.png
piece_atk_v1_776_424.png
piece_v1_776_636.png
piece_v2_776_636.png
piece_v3_776_636.png
tatami_v1_1920_1080.png
tatami_v2_1920_1080.png
turn_v1_1057_157.png
turn_v1_106_43.png
engine_init.png (373, 210)
myshogi_logo.png (633, 291)
no_banner.png (512x160)? 恐らく詰将棋用の思考エンジン用のバナーとおもわれ、各思考エンジンのbanner.pngと同じサイズになる
promote_dialog.png (410, 163)
myshogi_logo.jpg (633, 291)
各画像ファイルがどんな用途に使われているか雰囲気を伝えるためサムネイルの低解像度スクショだけでも貼っときます。
Image_folder2
image_sourceフォルダには以下のファイルがあります。ここでは駒の表・裏・裏(赤字)の3通りのグラフィックと盤の上部と右にある数字を描画しているようです。
Image_source
number_v1.png (1920, 1080)
number_v2.png (1920, 1080)
piece_v1_aka.png (1920, 1080)
piece_v1_ura.png (1920, 1080)
piece_v1_omote.png (1920, 1080)
piece_v2_ura.png (1920, 1080)
piece_v2_aka.png (1920, 1080)
piece_v2_omote.png (1920, 1080)
piece_v3_omote.png (1920, 1080)
piece_v3_aka.png (1920, 1080)
piece_v3_ura.png (1920, 1080)
もし自分で作る場合engine_init.pngなどはサイズはわりと自由かも。でもファイル名の最後にサイズが指定してあるのはちゃんと合わせるべし。参考までに私の手元にある画像の縦横サイズを併記してます。ここまで情報があれば製品版ない方でも自作できるかなぁ。しばらくまつとやねうらさん自ら画像ファイル公開もあり得るので早まらないで様子見することをオススメしますが。魔改造してみたい人はぜひどうぞ!そしてgithubなどでシェアすると楽しそうです。

3つのアップデーター(v1.24, v1.30, v1.37)はこちら

2つは正式に公開されているものでやねうら王MyShogiGithubのリリースにある。
もう一つは非公式で、やねうら王氏のブログ記事『将棋神やねうら王』update3までの遊戯施設においてある。
これをバージョンの低い方からYaneuraOu2018フォルダへ上書きしていく。おもにgame_effectとsetting_dialogサブフォルダにある画像ファイルが入手できます。

評価関数はこちら

ブログやねうら王からはじめるコンピュータ将棋ライフ-Part2-やねうら王の評価関数を手に入れよう。(2018/4/15更新)にリンクがあってあるので、そこからre_eval_from_zero_part4.zipを探してダウンロードし、evalに解凍。
これを各思考エンジンのサブフォルダからトップレベルのevalにシムリンク貼るか、書く思考エンジンのexeの隣にコピーする。

定跡ファイルはこちら

standard_book.zip : やねうら王 標準定跡
をダウンロードして、bookに解凍する。
これで遊べるはずです。

2018年6月19日 (火)

やねうら王MyShogiをLinuxでビルドしてみた

Build_w_images

2018年にマイナビ出版から発売予定という「商用版のやねうら王」のオープンソース版であるMyShogiをMonoDevelopでビルドしてみました。まだまだ未完成のようで遊べる状態ではありませんが、のちのちハックしてみたい方の参考になる部分もあればと覚書を記事にしてみました。

一応Linux Mint 18(Ubuntu16.04ベース)でも最新のwineで将棋所とかShogiGUIとか動かせるのですが、メニューのところが微妙に表示がおかしい(下図)のがきになるといえばきになる・・・。

Shogidokoro_on_wine

あと級位者なのでめっちゃ深い検討とかより「ぴよ将棋程度の棋力と精度でいいので高速に検討できたらいいなぁ」という感じなのでK-Shogiで検討したらいいのではと思ったらK-Shogiは私の環境ではWINEでうまく動かない。

Win7はできれば起動したくないので「やっぱりLinuxネイティブなアプリってほしいなあ」とかおもい、ElementaryOSにはまっていたちょっと前は開発言語のValaぜんぜんしらんけどElementaryOS専用アプリなんかつくってみたいので、必要最小限の簡単な将棋ソフトでもつくってみようかなと思っていたところ、

というツイートを目にし、Linuxもありですか?と凸ったところ

というお返事をいただき、これは期待大!であり、正直私ではちょっと苦労しそうなプロジェクトなので無駄な努力せんで良かったと胸をなでおろしたのであった。

というわけで、期待なMyShogiなわけだが、おそらくまず製品版がでて、それからちゃんと動きそうなオープンソース版が公開になる感じとおもわれるのでまだまだ待たねばならぬ。C#とあるし、MyShogiのGithubを覗くとやっぱり.NET環境っぽいのでもしかしたらMonoDevelopでビルドできちゃうのでは?と思い実行してみた。

ダウンロードしたソースをMonoDevelopで開いて、F7でMyShogiのビルドをしてみると


Done building project "MyShogi.csproj" -- FAILED.

Build FAILED.

CSC : error CS1617: Invalid option '7.3' for /langversion. Use '/langversion:?' to list supported values.
    0 Warning(s)
    1 Error(s)

とか怒られる。これはMonoDevelopについてくるコンパイラーがちょいと古いのか、ライセンスの関係かしらんけど Nugetでもって最新版をおとせばよい。

メニューのProject => Manage nuget packages...からMicrosoft.NET.Compilersをダウンロードする。これはプロジェクト毎にやらんといかんらしいので、MyShogiを新たにダンロードしたりした場合これをやり直す。

Nuget_2

ぬあんとこれだけで、じつはMyShogiのビルド自体は成功してしまい、MyShogi/bin/debugにはたぶんウィンドウズ用のEXEができている。まあ本当はビルドのターゲットをLinuxにしてやらないとネイティブアプリとは呼べないのでおそらくWINEと大差ないのだけど、とりあえず変更無しでクロスビルドできてしまったのには驚いた。

とはいえ、現在Githubにあるソースには駒や盤、畳の素材がないようで、画面は真っ暗で日本語も文字化け。

Myshogi_on_monodevelop

でもメニューから対局ウィンドウ出せたりはする。

Taikyoku

なんて経緯をツイートしていたらやねさん本人から素材の提供をしてもらったのでMyShogi-master/MyShogiフォルダにimageとimage_sourceフォルダをコピーして、TheApp.cssのコメントアウトしてある箇所をアンコメントしてやってビルドすると駒の画像がでるようになった。


            // 駒素材画像の変換
            ImageConverter.ConvertPieceImage();
            ImageConverter.ConvertBoardNumberImage();

盤と畳は重ねあわせとかの部分プログラム上で合成しているらしいので、そのへんは失敗してて、駒だけになっている模様。

ちなみに実行はコンソール上で


mono MyShogi.exe

とやって実行すると起動するが、EXEをダブルクリックしたりWINE経由で実行するとうまく行かない。

というところまでは二,三週間くらい前の話で、今日最新のコードを落として再現してみたらイメージの合成に失敗してウィンドウもでてこなくなったのでなんか変更あったのでしょう。

ちなみに、ぴよ将棋の絶妙な接待ぶりは級位者の私にはとても魅力であり、検討も速いわりに、技巧10秒で検討したときとあんまり評価値変わらない。ぴよ将棋すばらしい。そしてMyShogiも期待。

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2016年10月 3日 (月)

クルクル角ってなんやねん

Kurukuru_2

ちわーっす(アゲアゲさんの口調で)、級位者(ウォーズ3級)のshironoです。

居角左美濃急戦が流行ったあたりで、ツイッターでsuimonさんをフォローし始めましたが、最近、suimonさんのTLには「クルクル角」の話題が多くあり、気になってググってみましたが、現在グーグル先生から入手できる情報は、だいたいこのツイートに集約されると思う。

関連記事: 居角左美濃急戦についてしらべてみる。動画集

そして・・・

Cpicon 豚バラスライスでクルクル角煮 by ちぇりさん

クルクル角とはなんなのか・・

suimonさんの一連のツイートを振り返ると、「クルクル角」とはおそらく97→75→57→68とダイヤモンドを描くように角がクルクルと動く「クルクル角居飛車穴熊」のことと思われます。

初手で一番多いとされる角道を開ける7六歩(もしくは後手3四歩)を意地でも突かず、なんとか角を活用しようと9七歩をついていくことで、穴熊が完成したとき、普通の穴熊に比べて強度が違うということなのでしょう。

7六歩を突いてしまうと相手に取って貰うまで7七に歩が打てないので、歩を前進させるのにも結局手数がかかるいし、序盤に手数をかけてでもクルクルと角を回転させるのに価値があるのでしょうね。

とあるのでこれもソフト由来なんですね。序盤が得意なボナンザがやっているならば優秀な戦法なんでしょうね。

そして、suimonさんは参考になる成功例の棋譜も紹介されています。

上のツイートにあるように97→75→57→68とダイヤモンドを描くような動きがクルクル角であっているようです。

この図では角が、9七歩から角が中段をさまよって五筋に避難したと思いきや、いきなり相手と角交換を挑んでいます。見慣れない形にして危ない筋に誘って序盤に奇襲もできるあたりといい、この筋悪感といい私の好きな都成流を思い出させます。やってみたいかも。

アゲアゲさんの動画が上がっていましたので追記。

おまけ

どっちかというと勝手にダイヤモンドから聖闘士星矢を連想してしまったので、角が6八に来たときの脳内エフェクトとしてダイヤモンドダストを採用します。

E38380e382a4e383a4e383a2e383b3e3838

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2016年6月16日 (木)

居角左美濃急戦についてしらべてみる。動画集

前置き。ウォーズ4級の初心者なので解説等は間違いあるかも。私のような初心者は棋書が苦手なので動画を集めました。

「居角左美濃急戦」という先手が矢倉の時、後手が手早く左美濃に囲って、角道をあけたまま6筋、8筋に利きを集中させる破壊力が抜群らしいponanza由来の新戦法が話題です。大ゴマを動かさないので手数がかからず、居角なので王様が本美濃囲いの位置まで行かないのもあり早く囲えて非常に合理的な急戦戦法です。ponanzaには升田幸三賞をあげていいのではないでしょうか

なんかここ数週間でプロの実戦でも早指しの棋戦などから採用が増え、とうとう先日A級の順位戦でも渡辺竜王が矢倉の大家の森内永世名人に採用して勝ったのが記憶に新しいですね。

私は角道閉じてじっくり指すのが苦手で、自分から動いていける奇襲・急戦の戦法が好きなので先手なら大抵は早石田ですが、「居角左美濃急戦」は組むのは簡単で中飛車に代わる後手番用の戦法として非常に気になります。振り飛車党としては美濃囲いもなんかホッとします。

ただ私のような低級だと先手で矢倉をしてくる相手にあまり会いません。なので矢倉の例は基本として押さえつつ、低級で多いノーマル四間など、角道をとめる振り飛車に応用できないものかという視点で興味を持っています。そして、私は盤面図と棋譜だとさっぱり頭に入らないので、動画かブラウザ上で盤面を動かせる形で序盤の実戦例を集めて貼っていこうと思います。

まずは「アゲアゲ☆将棋実況」さんの6月14日のYouTubeビデオがいい感じです。後の検討が丁寧で参考になります。しかし、この方ほんとに強いですね。24でレーティング2700から3000だそうです。

石田流 VS 左美濃 で、相手が角道を止める石田流三間飛車にしてきたのを見て、左美濃で7筋から石田流を逆襲しています。やっぱり対矢倉専用というわけではないんですね。お相手はウォーズ4段で勝率6割超えてるんでものすごく強い方だと思いますが、アゲアゲさんの圧倒的な差し回しがすごすぎです。とくに中終盤の差し回し見るとなるほどなあとは思いますが、とても低級の私にはまねできませんので、序盤の狙い・方針・考え方を見ていきます。

本譜は、序盤は囲いを優先して、飛車先を伸ばすのを保留しています。居角左美濃では金があがっていって高美濃になることが多いですね。上記の▲森内-△渡辺戦では飛車先どんどんついてますし、8筋位取りは結構優先度高いのかと思っていたので早めに伸ばしていましたが、対三間飛車だと違うのでしょうか。

そして飛車先を伸ばして、先手の飛車を浮かせてから自分の飛車を7筋へ回りこむ形がお勧めらしいのでメモメモ。7ここから7四歩・同歩・同銀と攻める筋がありますよ。ということらしい。位取りした石田流の歩が負担になる形というやつかこれ(しったか)。先手の銀が低いので一手違いで間に合わなかったということらしい。先手の王の位置を2八に行かず、3九のまま保留して代わりに銀の上がりを優先すれば間に合っていたらしい。

左美濃急戦がイヤでイヤで仕方ない矢倉党向け オススメ対策紹介に矢倉側の対策があります。これによると先手矢倉の6六歩が争点になってここから歩を突いていって攻めるらしい。

矢倉側の工夫

次は、私もリクエストしていたChronoさんの6月18日の動画です。

先手の矢倉側の工夫で飛車先全く突かず、居玉にして居角の角のラインから離れつつ、手数を稼いで銀の上がりを優先したため5五歩を突いた時に銀の紐がついて、角道を止められて苦戦しています。▲森内-△渡辺戦でも居玉で銀の進出を優先して後手の銀をけん制してました。それでも居玉を強いれるなら得のようなきもするが、戦場から遠くて意外に安全なのか。

その2。似たパターン。相手に桂馬渡すと怖いのかも。

矢倉側の工夫2

アゲアゲさんが矢倉をもって居角左美濃を撃退してます。角引き角出で5五にきかせて銀の進出を牽制する感じですね。盤上のシンデレラであった感じですか。で、棒金して角頭を目指しています。すげー・・・。

アゲアゲさんが矢倉をもって居角左美濃を撃退してますその2。 こちらは居玉+銀を早めに上がっていくパターンで銀が角頭目指す。

左美濃急戦(居角左美濃)講座 さまざまな攻め方をマスターしよう!

6月19日には、素晴らしい講座が上がっていました。いろいろな攻め筋が紹介されていてとても参考になります。

超速攻型 速繰り銀 1三角の睨み

将棋俱楽部24でのponanzaと人間の対戦らしいです。ponanzaが1筋の歩をついて角を覗けるようにしたのがあとで効いてきて、先手の角が4六に来て後手の飛車を睨む展開に対応しているのがすごい。あとは桂馬を使うために7筋の歩はつかないと行けないのでそこを経由して銀が上がる多分速繰り銀というタイプで手数を一手稼いでいる。王様も4二までで開戦して、超速攻型。

次は、有名なこの記事。

【将棋】第1期叡王戦 本戦 森内俊之九段 vs 阿部光瑠五段

ニコニコの棋譜へのリンクが死んでいて、タイムシフト視聴しないといけないのでプレミアムじゃないと棋譜がわからない。涙。一応貼っておく。ここで阿部光瑠五段は矢倉の6六歩を標的に桂馬で紐をつけて歩をつっかけて仕掛けを開始している。これが矢倉への基本形か。しかしなにこの森内さんの受難時代の幕開け。

相手が飛車先の歩を切らしている間に攻めの体制をつくるのが作戦なので、相手の飛車先が伸びでくるのが怖いんだけど、銀や角を上がって受けないのがコツらしい。これ以降、矢倉側も対策してくる。

『居角左美濃の長所・短所』 を阿部光瑠六段が解説

コールさん直々の解説が上がっていた。要点は多分

・短所は角頭が薄い。長所は後手は柔軟に対応できて手が広い。 ・6四歩の前に8五歩を早めに突いて、先手に7七銀か7七角か形を決めさせてから対応する。 ・7七角だと5四歩、5三銀から舟囲いがある。 ・7七銀なら普通に6四歩から6三銀。

次は、ponanza対Aperyのニコ動。コンピューター同士が対戦しているfloodgateの棋譜。

こちらは先手のPonanzaが左美濃。先手でもできるのはとても魅力。5七に銀をおいて、桂馬もあがって力を溜める指し方。この銀の位置がいろいろあってどう選んでいいのかがさっぱりわからない。6七も普通にありで、上の▲森内-△阿部ではその形。相手の陣形とかで選ぶのだろうか・・。基本的に王様のコビンを開けたくないので、5七を経由して銀が上がっていくと角道が自玉に通っちゃって嫌な気がするので6七が無難な気がします。

〔将棋〕 コンピュータは矢倉を滅ぼすか(2)―「居角左美濃」の爆誕も参考になります。

F's letterさんの左美濃急戦botに棋譜がいろいろあってとても参考になります。

そこでみつけたPonanzaの棋譜。なんじゃこりゃ。よい子はまねしちゃダメねですか。

F's letterさんのコンピュータ将棋研究Blogのところに対矢倉左美濃急戦(居角左美濃)将棋ウォーズ2016Pona棋譜集なる記事があがっており、棋譜が沢山ありました。ここからいくつか棋譜をKifu-for-JSで記事に貼ってみる。Kifu-for-JS素晴らしいです。。

対矢倉 後手番 Pona2015

序盤は、典型的な駒組みで、銀は6筋をするする上がって、36手目のやはり△6五歩から仕掛け開始のこのパターンはいままでよくみるので矢倉に対する基本的な狙いのようです。

後手番 居角左美濃・右四間飛車 floodgateの棋譜

先手の戦型はよくわからない形。矢倉模様?というのか。後手の居角左美濃の方は右四間飛車っぽく飛車を振ったパターン。(floodgateのcsa形式(v2)が読めなかったKifu-for-JSをバージョンアップして頂いてめでたく貼れるようになった。素早い対応ありがとうございます。)

対ノーマル四間飛車?

対ノーマル四間飛車でもできないかなぁと思い棋譜を探しています。というかこれが一番の関心。 とりあえず対ノーマル四間飛車で私が試して格上に一発入れちゃた棋譜を貼っておきます。見返すと逆ってるし、攻めは切れているし失敗例ですね。

あとは最後にやっぱりこれも貼っとかなければ。

これもすご過ぎで、中終盤のねじり合いの部分はついていけないが、序盤の例として。最初見たときは高度すぎてついていけなかったけどここにはった動画みてから見返すといやーすごいすごい。鬼過ぎる。

あと、「神崎蘭子さんの将棋グリモワール」さんの「本田未央の『居角左美濃』考察」は私にはちょっとレベルが高い・・。内容濃いので、咀嚼しきれていないので、またゆっくり読み直さないと・・。

随時、参考になる「居角左美濃急戦」を見つけたら追記していきます。

【戦法】居角左美濃の最新形(叡王戦:羽生善治vs屋敷伸之戦)が6六歩を突かない対策についてとても参考になりました。

続きを読む "居角左美濃急戦についてしらべてみる。動画集" »

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